リーダーシップ養成

求められるリーダーシップ

何か大きな困難に直面したとき、仮に前述した「自分で論理的に状況判断をし、あらゆる知識を駆使して物事を組み立て解決する能力」だけがあっても、十分ではありません。社会では他者(顧客・組織内外のパートナー)との協力を避けて通ることはできません。今必要なのは、“リーダーシップ”だと考えています。

体感するリーダーシップ

リーダーシップとは一体何でしょうか。よく経営書やビジネス誌では、あるべきリーダーシップを示そうとしています。しかし、それらはあくまで人から聞いた話であって、本当の答えではありません。仮にその話に共感したとしても、リーダーシップを実行に移すことはできないからです。リーダーシップとは言葉では伝えられないものなのです。つまり、本当にリーダーシップ能力をつけたいのであれば、個々人で体験していくしかありません。その意味で、金子ゼミはリーダーシップを体感できる絶好の機会といえます。

金子ゼミとリーダーシップの共通点

それではなぜ、ゼミの活動がリーダーシップを体験することに繋がるのでしょうか。まず、リーダーシップの根底には3つの条件が存在します。「まとめる力」、「先を見据える力」、「共感する力」、この3つです。「まとめる力」とは、他者の様々な主張を整理することです。人というのは何か課題が生じたときに、その課題の複雑さに混乱するものです。課題を突破していくためには、まずは問題を整理しなければなりません。問題の複雑さを整理し、まとめられるようになれば、他のメンバーをリードすることができるでしょう。この力は、ディスカッションで様々な論者の主張を戦わせるときに養うことができます。主張を整理し、穴を発見していくことで論争の構図を知ることができるのです。
しかしその一方で、いくらまとめるのが上手でもグループはその課題の解決策を見つけることは難しいでしょう。したがって、次に求められるのは、人よりも一歩先に進み、ゴールを見据える力です。「先を見据える力」は三田祭論文で身につけることができます。三田祭論文は1つのテーマを、3年生全員で書いていきます。その作業は途方もなく大変で、単に整理ができるだけでは論文は完成しません。その上で一歩先を見据えて1人1人が持っているイメージを形にしていけるかが、成否の鍵となってきます。これはビジョンを持つことに通じるものがあります。
最後に「共感する力」です。一般的に集団で何かをするときに避けて通れないのが主張の対立です。もちろん、その主張をまとめ、論理の穴を突くことは大事です。しかし相手を論破し、満足しているようでは、グループで課題を解決していくことは難しいでしょう。真のリーダーシップを発揮するためには、お互いを理解し、共感することが必須になってきます。三田祭論文を全員で書くということは、まさに協力し1つのことを成し遂げるプロセスです。その作業を通じて「共感する力」を得ることができます。
このように、金子ゼミでの体験は、リーダーシップ力を伸ばすことに繋がっていくのです。ただし、これはほんの一例です。経営者の形だけ経営の形があるように、リーダーシップの形は人それぞれ。みなさんが金子ゼミに入って、自分だけのリーダーシップの答えを体感してください。