金子勝研究会の研究内容についてお伝え致します。

こんにちは、金子勝研究会第八期副代表の片倉と申します。この度は、当研究会のウェブサイトにお越しいただき、ありがとうございます。2009年現在、時代はまさに変革期にあることを実感します。サブプライム危機に端を発する世界同時不況、その煽りをモロに受けた日本は成長戦略の方向性をまるで見失っています。一方、国内の社会保障制度、労働市場はボロボロです。非正規雇用労働者が増加し、ワーキングプアと呼ばれる人々が増え、貧困が社会問題化してきています。それに伴い、正規雇用を前提としてデザインされた年金、医療、介護のセーフティネットは穴だらけとなってしまいました。そうした家庭の子どもたちは「子どもの貧困」という言葉に象徴されるように勉強道具は愚か食事すら満足に得られていません。
こうした現実の中、果たして経済学は有効な解決策を提示できているでしょうか。合理的経済人(ホモエコノミカス)という疑わしい個人が前提となり、果てしない個人の欲を追求することが、社会に発展に寄与するかはなはだ疑わしいものです。私が仮に50歳なのであれば、個人の欲の追求のためにはできるだけ多く二酸化炭素を排出し、政策要求は年金の充実のみを支持します。個々人が果てしなく利益を追求しても、社会に持続可能性があるのでしょうか。確かに、社会に寄与し名声を上げるという意味でリターンを得ることが可能かもしれません。そうした意味では持続可能性があるのかもしれませんが、現在の資本主義では果てしないマネーを追求しているようにしか見えません。これではやはり持続可能性のある社会を実現することは困難でしょう。
当研究会では理論よりも現実に主眼を起き、現実の問題を解決できないのであれば本当の経済学ではない、というスタンスのもと、各個人が問題意識を抱き、高め合っています。その過程では、経済学の理論を学ぶことはもちろんのこと、それを同時に批判的に見る力が求められます。ですから、当研究会では常に思考し続けることが求められます。そうした過程において、巷によく出回っているようなロジカルシンキングや仮説思考を一歩超えた、より混沌とした非線形的な動体を見抜く思考力を身につけることができるでしょう。巷がシンプル思考で非連続的な思考を追求しているのであれば、我々はコンプレックス思考で連続的な思考を追い求めています。複雑な現実をある程度複雑なまま受け入れられる思考力を私自身も身につけたく日々取り組んでいます。真に”頭のキレる”とは何か、このゼミに入れば気付けるかもしれません。そういった意味で、我々金子勝研究会は”脳みその体育会系”と呼ぶことができるでしょう。
金子勝研究会第八期 副代表兼IT担当 片倉健



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